今年の春より月一で実施している「みつぼの工房〜大手先生の織り織りライフ♪」 今月は、大手先生の引率で、京都市静市市原町にある、国内有数のファブリックメーカーの「川島織物」へ足を伸ばし、工場見学や織物文化館、テキスタイルスクールの見学会を催しました。▶︎https://www.kawashimaselkon.co.jp/


劇場の緞帳(どんちょう)や、祇園祭の鉾に飾られるタペストリーなどの“文化芸術“産業、カーテンや絨毯などの“身装“産業の生産現場を間近で見ることが出来ました。 工場内は撮影禁止の為、様子をお伝えすることは難しいのですが、糸の染色から、撚り、そして織りまでを一貫して内製化している、川島織物独自の生産体制を垣間見ることが出来ました。 実は川島織物は、豊中市に飾られている、「ある巨大織物」を製作したメーカーでもあるのです。この作品のタイトルは、「宇宙そして自発的対称性の破れ」という謎めいたもの。 ※豊中市立文化芸術センター・大ホールの緞帳は、平成20年(2008年)ノーベル物理学賞を受賞され、豊中市初めての名誉市民となっていただいた南部陽一郎先生の監修のもと、大阪大学の文化芸術センター緞帳デザインプロジェクトチームにより制作されました。 作品のタイトルは「宇宙そして自発的対称性の破れ」で、南部先生のノーベル物理学賞の受賞理由となった「自発的対称性の破れ」の研究理論をベースにデザインされたものです。 詳しくは▶︎豊中市立芸術文化センター 工場や織物文化館を見学した後は、テキスタイルスクールへ。 織りの専門学校として、海外からも多数の学生を受け入れ(※現在はコロナ禍の影響で留学受け入れが困難な状況)、次世代へ織りの技術を伝え、それを活かした、各々の感性を表現するカリキュラムが展開されています。今日も学生さんがコツコツと、黙々と、織りの作業中でした。




手作業から生まれた、織り世界の深さ、広がり、豊かさに触れた1日でした。 見学後は、今後の織り織りライフ♪ミーティング。今後はみつぼの花の棟内で、小さな展示スペースを設ける事も計画しています。これからどんな作品が生まれるのか、是非楽しみにして下さい。 川島織物さん、本日のご案内、ありがとうございました。